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2009年1月の4件の記事

2009/01/11

12のファンタジーの第12番

使用楽譜はベーレンライター社のシリーズ番号2971 FLUTE MUSIC "Twelve Fantasias for Transverse Flute without Bass"である。ところが最初の練習では全曲リコーダー用に編曲されたAmadeus BP 425 "TELEMANN ZWÖLF FANTASIEN FÜR ALTBLOCKFLÖTE SOLO"を使った。でも原調のG-minorを短3度上げたB-minorは練習すれどもフィンガリングが難関でこの調ではやめにした。メリットは全体的なフィンガリングが楽になり曲作りに集中できること。デメリットは音が2度上がり高音域のa'''やFis'''が出現してしまい、部分的にフィンガリングがつらくなることである。でもメリットがデメリットに勝るとも劣らないものがあると判断して前出の楽譜にした。これをアルトリコーダー(バロックピッチ)でc管のつもりで吹く。
出だしのGraveのフレーズは音形は易しいものだが非常に哀愁のあるメロディである。まるで満月の月夜の風景でも見ているようだ。この後、Allegroに入り静から動に切り替わる予感を与える。
Allegroに入ると4分の3のテンポで躍動感あふれるフレーズが続く。ここでは拍ごとに低音と高音が交互に表れるので低音の拍の頭を大事にして演奏するとよいでしょう。出だしのGraveのメロディがもう一度転調されて出現する。2度目では自由に装飾をつけて変化をもたらすのはどうか。さらにAllegroで最初のAllegroのフレーズが転調されて出現する。ここはデメリットで言う高音域の出現が増えるところだ。31小節目はA'''が1音出てくるので力まないようにしよう。高音域は力みやすいが余分な力を抜いて演奏するとよい。
次にDolceである。甘味デザートの時間である。テンポはゆっくり、滑らかにアルペジオを表現しよう。いわば2度のGraveとAllegroの緊張感をここで解くかのように。途中8va以上の開きの音の跳躍が連続して出てくるが、練習をつんでスムーズに流れを止めないようにしよう。この次が3度目のAllegroである。最初のAllegroの終わりのフレーズが転調されて再現される。g'とAs'が頻繁に出てくるのでフィンガリングはよりリラックスさせるように暗示でもかけてみるのがよい。
最後のPrestoはMinorとMajorが交互に表れる面白い曲である。お祭りで熱狂するダンサーがいる感じだ。どうしてもFis'''が出現してしまうが、フィンガリングをひざを使う場面とフィンガリングで音程をそれらしく聞こえるようにするしかない。テンポが速いのでひざを使う場面は32小節と33小節、フィンガリング対応はminorの第2メロディで。Majorのメロディは遊び要素が多い。華やかさと艶やかさを失わないように表現できればよい。言うのは簡単だが。そしてMinorの再現。一気になだれ込むように吹ききってお祭りは終わり。ファンタジーの最終曲に相応しいエンディングを演出しよう。
2007年3月28日

2009/01/07

Verdwaelde Koninghin 亡き女王

使用楽譜は音楽之友社 リコーダーのためのオリジナル曲集 SOR-1317 J.ヴァン・エイク ソプラノ・リコーダー・ソロのための変奏曲集 笛の楽園。ソプラノリコーダーで吹く。
この曲はニ短調で書かれたとても美しいメロディなので、演奏するほうも聴くほうも心地よい。何度も練習するうちに暗譜でも吹けそうなくらいとっつきやすい。テーマは恐らくパワーの大部分をその演奏に注ぐべきである。短調から長調にまた短調に戻る美しいメロディにはソプラノリコーダーの美しい音で対抗する。長調と短調の繰り返しは苦楽を伴った人生を表現しているように思う。大袈裟かもしれないがそのような思いで演奏してほしい。次に1つの変奏があるが、これは自由にルバートしてよいと思う。テーマを形どおり変奏するのではなくタンギングの硬軟、音の延ばしや16分音符の走り抜けるような動きなど、いろいろ研究されるとよい。楽譜には息継ぎの場所は記されているが、どのように音を表現するかについては全く書かれていないので、演奏者の自由な発想が試されるというべきかもしれない。
2006年9月20日

「アルルの女」よりメヌエット

使用楽譜はドレミ楽譜出版社のフルート独奏小品集Vol.1に入っている第2組曲のメヌエット。とても有名なフルート独奏曲であるが、これを変ホ長調の原調のままアルトリコーダーで吹く。もちろん伴奏はなし。
2部形式の始めのテーマは女性らしい柔和なメロディで、中間部に朗々と勇ましさを持ったメロディが特徴となっている。あまりに有名な曲なのでこれ以上解説はいらないと思っている。でも、リコーダーで演奏するときの注意点をいくつか書いておく。運良くアルトリコーダーの音域を逸脱していない曲であるが、リコーダーにふさわしいかどうかは今もってしてもわからない。
1.アルペジオでg'''まで駆け上がっていく部分はスラーをかけてフルートは吹けるが、リコーダーは高度なフィンガリングを駆使してもスラーをかけるのは無理だろう。だから、スラーがかけられないアルペジオは初めから柔らかいタンギングで吹くのがよい。
2.中間部のテーマは勇ましさを持って吹くのであるが、リコーダーには限度があるので音の粒を際立たせるようなタンギングで始めの柔和なメロディとは違いを出すとよい。
3.中間部のテーマは移調されて♭が4つになるが、それほどリコーダーでも苦にならないので安心することだ。
4.最後のコーダではフルートの場合ピアニシモになっている。ダイナミクスをつけにくいリコーダーにはリコーダーなりの吹き方がある。テンポをやや遅めにしてたっぷり歌うとよい。決して音を大きくする意味とは違うので誤解無いように。
5.全体的にブレスの位置はそれぞれのフレーズの区切りを研究すればおのずと見えてくる。息切れせずに吹くためには大事なことである。
2006年9月20日

2009/01/06

24の調による練習曲

使用楽譜はゼンオン リコーダー ピース R-155(H.オール編)。その中から18番 JOACHIM ANDERSEN Op.33を紹介する。
アルトリコーダー独奏である。調はc-minor、 テンポはAllegro animato で、付点8分音符と16分音符(タッカのリズム)と8分音符の3連符(タタタのリズム)の組み合わせで動く曲である。軽やかな音で、決して急ぐことのないように演奏する。最初の12小節はテーマであり、中間部8小節、さらに再現部ともいうべき16小節で終わるが、最初のテーマにg'~As'''の2オクターブ以上の跳躍があり(しかもスラーで)、非常に難しい箇所が出てくる。でも難しい箇所で力むと音がスムーズに出ないはずだ。中間部ではf'-As'-Ds'とc''-Es''-As''の3連符の進行が待っている。この音系はリコーダーにとってはやっかいである。フィンガリングがスムーズになるように余分な力を抜く必要があるだろう。テンポの揺れを意識してつけてみてはどうか。例えば出だしはゆっくり目に始まり、8小節目の3連符による下降でAccel.し、9小節目で最初のテンポに戻すように。全部同じテンポで吹くのが基本であるが、遊び心でanimatoらしくテンポは大胆につけるのもよし。
練習曲というだけあって、どんな音域でも軽やかな音を出す努力と余分な力が抜けたフィンガリングを心がけて練習すれば絶対演奏できるようになるはずである。そういった課題が与えられた結構面白い練習曲である。この練習曲集は♯が5つまでと♭が6つまでの長調と短調が出てくるし、曲想も多彩で面白いので耐久力をつけるにはもってこいだ。リコーダーで全部吹けたからといって自慢にはならないことを肝に銘じておくように。
2006年6月21日

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